環境選びは慎重にしましょう。なぜなら、環境はあなたを形づくるものだからです。 |
これは「W・クレメント・ストーン」というアメリカの大富豪の言葉です。
この話を初めて聞いたのは大学1年生の夏。小学校から続けていた野球を辞めて、大学に入ったものの何かに打ち込める事もほとんどなく。大学の図書館でたまたま読んだ本にこの言葉が書かれていました。
その当時は「あ~そんなもんなのかな~」と漠然と思っていましたが、会社を辞め、成功している起業家に会う機会が増えてきた時「その通りなのかも!」と思うようになりました。
特に仕事の場合は「収入」という形で如実に現れますもんね。
あなたが「人生を変えたい!」と強く思っているならまずは「環境を変える」という事が一番の近道かもしれません。
もくじ
人は環境に大きく影響される生き物
「朱に交われば赤く染まる」。
ことわざにもあるように「環境」というのは人に大きく影響を与えるもののようです。
補足として「朱に交われば赤く染まる」の成り立ちは、中国の書物「太子少傳箴」にあるようですね。「墨に近づけば必ず黒くなり、朱に近づけば必ず赤くなる(近墨必緇、近朱必赤)」は、黒や朱は他の色を飲み込んでしまう強い色であることを人になぞえていたようです。これらの強い色に近づいていっただけであっさり染められてしまう、という。
つまり「人は他人や環境に支配されてしまうもの」という様子を例えた言葉は4000年前から言われてきたんですよね。
あなたも経験があると思いますが、人は自分と同じような価値観、服装、考え方、しぐさ、好きなもの(…etc.)の持ち主と一緒にいると精神的にリラックスしてその状況に居心地の良さを感じるものです。
家族や古くからの友人、好きなアーティストのファンクラブの集まりなどをイメージしていただけるとわかりやすいんじゃないかと。
自分自身の学生時代を思い出してみても、野球部だった僕は坊主頭の男臭い集団にいると居心地が良かったですし、オシャレなサッカー部やバスケ部の人とは何となく距離を置いていました。
同じような環境に身を置くと自然と同じような人間になっていく。
これは仕事においても同じで、例えば銀行に就職した人は髪型やしぐさが銀行員っぽくなっていきますし、広告代理店に就職した人は雰囲気や行動様式が広告代理店の人っぽくなっていくものです。
それぞれの仕事環境では「使う言葉」も「仕事をする相手」も「求められる仕事のクオリティ」も違います。その為、同じような仕事環境にいれば自然とその環境に合ったような人間になっていくという事ですね。
環境を変えると人生が変わる理由
「人は他人や環境に支配されてしまうもの」
4000年も前からこのように言われているのであれば恐らくこれは人生の真理なのでしょう。
付き合う人や環境が変われば、服装やしぐさ、言葉遣いや価値観が変わり、そして自分自身に対するセルフイメージも変わっていきます。
会社を辞めた当時の事を振り返ってみても、サラリーマン時代は「給料は上がらない。頑張っても頑張らなくても結局は同じ」という価値観しか持っていませんでしたが、独立起業し多くの経営者の方と交流する中で「お金とは価値創造の結果。お金は自分で稼ぎ出せるものだ」という価値観に変わり、セルフイメージが変わっていきました。
付き合う人が変わるということは、要するに環境が変わるということ。そして、常識や価値観とは環境が変われば大きく変わるものだということですね。
環境を変えて人生を変えた具体的な方法
人生変えたい
あなたがそんな風に思っているなら、まずはどんな人生にしたいか。自分の理想的な人生を送っているのは実際どんな人なのか。そういう人たちを探して、そしてその人たちがいる環境に身を置いてみるといいかもしれません。
先日、同い年で女性起業家のKaeさんとその話で盛り上がったのですが、Kaeさんはまさしくこの方法で人生を変えていったそうです。
理想の人をSNSで見つけ「お話聞かせてください!」とアポを取り、会いにいっていたと。
そうする内にどんどん交流の場が広がり、ご自身のビジネスも軌道に乗り始めて月の収入が本業を超え、今では独立起業したという。
こちらの動画ではその当時の事をより詳細に語られていますので合わせてご覧くださいね。
環境を変える3つのステップ
ではここで環境を実際に変える3つのステップについてもご紹介しておきます。
理想の人を見つける
まずは理想の人を見つけましょう。
こんなものが欲しいな、こんな所に旅行に行きたいな、こんなものを食べたいな、などなど。
あなたが実現したい事をたくさん書き出し、そしてそれを実現させている人をまずは見つけましょう。
おすすめは決め打ちするのではなく手当たり次第になるべくたくさん。色んな情報に触れ、色んな人が存在しているんだ、という事をまずは改めて感じてみてください。
その人の情報に触れる
次はその人の情報に触れてみましょう。YouTubeやブログ、出版されているなら書籍を購入する。
実際に直接顔を合わせて交流したりしなくても、本を読みまくることで著者の思考を知る事ができますし、YouTubeを見たり、ブログやnote、TwitterなどのSNSをフォローして、どんどん接触頻度を増やしていきましょう。
ただ、そうは言っても「リアル」には勝てませんので…..
理想の人に会いにいく
情報にいっぱい触れた後はその人に会いに行きましょう。
人間は五感が刺激されると、より大きく変化します。
YouTubeや本では、視覚又は聴覚しか刺激されなかったのが、実際に会うと五感が刺激されます。視覚だけでなく、聴覚や嗅覚や味覚など五感を使ったインプットの方が記憶に残りやすいものです。(一緒に飲みながら話すようなオフ会があると良いですよね)
情報集め→インプット→実際に会う。このプロセスを繰り返していく事で自然とあなたの中で変化が起こり、人生が変わり始めていくでしょうね。
環境を変えて得られる3つの効果
環境を変える事によって実際にどのような効果を実感できるのでしょうか。
上記のステップを始めた当初はわからないかもしれませんが、徐々にあなたにもその効果が実感できるようになるかと思います。
セルフイメージが変わる
暗い同僚が多い会社で日々過ごしていると「いくら頑張ってもダメだな」とそんな風な思考に陥りがちです。一方、明るい経営者のと日々一緒に過ごしていると「みんな意外と普通の人だな。この人にできるなら自分にもできるかも」というように思え、実際に行動し、経験がつき、自信がみなぎり、自分自身が大きく変わる事でしょう。
何より成功しているは明るく前向きな人が多いですし、その人達と一緒にいるだけでもセルフイメージは大きく変わっていくでしょうね。
何を優先するか順位が変わる
1日24時間はみんなに平等です。
とするなら理想の人と自分とのギャップは「何を優先しているのか?」という点が大きいかもしれません。
・自分は毎朝ギリギリまで寝ている間に理想の人は1時間早く起きて本を読む
・油物など自分の好きなものばかり食べる一方理想の人は健康的な食生活を送っている
・帰宅後すぐにお酒を飲んでいる一方、理想の人はジムで運動してから帰宅する
結局の所、人1人ができることなんてたかが知れてますし、そんなに変わらないんですよね。だとすると1日24時間の中で何を優先するのか。環境を変える事によって自分自身の優先順位が変わっていき、そして理想の人たちのようになっていくでしょう。
結果を出すための基準値が変わる
たるんだお腹をシックスパックに変えようとした時、なんとなーくジムに行って、まぁなんとなーく食事を少なめにして、とかってやっても目に見えて変化って実感できないんですよね。
・ベンチプレス何キロ、スクワット何キロの筋トレメニューを週3回
・ランニングをはじめとした30分以上の有酸素運動を毎日
・糖質と脂質を少なくしてタンパク質とビタミンを多く摂る
・お酒、お菓子、パスタやピザは禁止
こんな風に「結果を出すための明確な基準」を定めると、効果は目に見えて実感できます。
わかりやすく体づくりを例にしましたが、ビジネスであっても人間関係であっても根本は同じです。
欲しい結果があったとしてそれに対しての基準値が変われば、そこは結果に直結します。
そしてそれは環境を変え、理想の人たちと数多くの時間を過ごす事で、自然と上がっていく、という事ですね。
まとめ:人生を変えるなら環境から変えてみよう
「周りにいる5人の平均年収が自分の年収になる」
人が環境に影響されるという事を収入を例にしたたとえですが、まさに言い得て妙だな、と。
ただ誤解を招いてはいけないので補足しておくと”環境を変えただけ”では人生も変わらないんですよね。
「人は付き合う人に似てくる」とか「お金持ちと過ごす時間が長ければ収入が上がりやすくなる」というのはあくまで結果論で、本質的な所で重要なのは「自分が変わる」という事。
逆にいえば「環境を変える」とか「付き合う人を変える」というのは、あくまで「自分自身を変える」ための1つの手段です。
そこを理解しておこないと、「その環境に依存してしまう」という事になり、あなたの人生に悪影響を及ぼすかも知れません。
ですので、「自分が変わる事で人生が変わるんだ」という事を意識し、それを加速させるための手段として「環境を変える」という行動を起こしていく事が大切です。